東西南北

ニッケイ新聞 2012年1月14日付け

 リオ州山間部ノヴァ・フリブルゴで12日、11年1月の大災害の被害者を記念する集会が開かれた。山間部全体で900人超の死者の内400人以上が同市での犠牲者で、行方不明者も100人以上いた町中央の広場には、白い服を身にまとい白い風船を手にした人々が集まり、犠牲者の冥福を祈った後、復興の遅れと無力な行政への抗議を行った。テレゾポリスでの抗議集会でも1分間の黙祷が捧げられたという。あの水害で子供達を失い、失意の中にあった女性が再び妊娠といった慰めの報道もあるが、復興の遅れをもどかしい思いで見ている市民が、同じような悲劇を繰返さないで済むよう願う祈りはいつ叶えられるのか。
     ◎
 12日23時頃、サンパウロ市南部ヴィラ・マリアーナのマンチケイラ通りで33匹の犬と猫の死体を新聞紙で包んだ箱を捨てようとした40代の女性が逮捕された。通報したのは、動物愛護の非政府団体から、女性が犬と猫を大量に預かり行方不明になっていたことで調査を依頼されていた探偵。女性は動物たちの自然死を主張し、13日朝、釈放された。だが、この女性の車や車庫の中から注射器や動物用の籠や罠が発見されており、女性が動物の血を抜く宗教儀式を行ったのではとの疑いがかけられている。フォーリャ紙サイト掲載の猫たちの死体を見たら、一刻も早い真相解明を求める声がたかまりそうだ。