東西南北

ニッケイ新聞 2012年1月21日付け

 12月30日にエチオピア生まれの黒人少年を追い出したとして、人種差別と騒がれていたサンパウロ市パライゾのピツァリア、ノンノ・パオロが19日に営業停止に。原因は人種差別ではなく、サンパウロ市衛生局の監査で、180キロの調味期限切れないしは保存状態などが適切ではない食材が見つかったため。人種差別問題については、親はどこかと従業員に聞かれた少年が自分から外に出たのであって、追い出したのではないとの主張を繰返しており、腕を掴んで引きずり出されたと母親に語った少年の言葉と矛盾。客や食材の扱いは、客への愛情のなさの表れか…。
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 25日にサンパウロ市が市制458年を迎えるのを記念し、G1サイトがサンパウロ市民に、市外に住む親戚や友人に向けたメッセージを募集中。遠方の人々へ思いを伝えたいという人はg1.globo.com/vc-no-g1のAniversario de Sao Pauloコーナーに伝言の言葉やビデオを送っては?
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 「4つ子を妊娠中」と主張するタウバテの女性は結局妊娠していなかった。腹に入っていたのはシリコンで、夫や家族は最後まで妊娠だと信じていたという。女性は騒ぎになる前、周囲に「テレビに出る」と自慢げに話していたというが、体の危険をおかし親族をだましてまで名声が欲しかったのか。「ビッグ・ブラザー・ブラジル」同様、無名の人が突然有名になれる時代の落とし穴だ。