全カラ指導協会=新春ナツメロ大会に7百人=島田さん「審査員の質向上を」

ニッケイ新聞 2012年1月31日付け

 全国カラオケ指導協会(島田正市総本部長)が主催する『第16回新春ナツメロ大会』が22日、静岡県人会館で催された。約700人が舞台に立ち、午前7時半から夜10時頃まで熱気に包まれた。
 開会式で島田総本部長は「皆さんの歌が上達するよう、審査員の質向上を目指す」と挨拶、指導者の勉強会を年に6回行うと発表した。全伯の教師の半数以上が所属する同協会、各支部長を務める特別教授をはじめ公認教授・指導者やその生徒達も大会に集った。
 地階と地下サロンの2カ所にステージを組んで同時進行、両会場には人が溢れた。出場を待つ歌手達は曲が入ったCDやMDを係員に渡すと、パンフレットを片手に、気に入った曲に印を付けるなど、熱心に耳を傾けていた。
 「緊張しました」と舞台を終え、安堵の表情を見せるのは、「潮来笠」を歌った大谷美里子さん(86、長崎)。「始めたのは10年前。歌うのは橋幸夫さんの曲ばかり。今は歌で生きています」と微笑む。
 姉妹で歌を習っているという津山幸子さん(84、群馬)は「アパートだから練習はこっそり。大会で歌友達に会うのが楽しみ」と笑顔を見せていた。