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ニッケイ新聞 2012年2月8日付け

 「ビバビーダ メディカルライフ社」代表取締役の野口重雄氏は、文協内の日本庭園設置や百周年事業、ブラジル人学校へのポ語教材寄付にも協力している。労働者の母国についてより深く知るためブラジルにも頻繁に足を運び、日系社会とも情報交換などを通じて関係を密にしてきた。本紙の取材に対し、「これまでコロニアの皆さんにずっとお世話になってきた。東京のブラジル大使館で行なわれるという話もあったが、直接感謝したい思いでブラジルに来ました」と笑顔で話していた。
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 サンパウロ人文研理事の古杉征己さんが調査した「アンドウ・ゼンパチ展」が、21日から3月20日まで日本の日伯協会(神戸市)の1階特別展示室で行われる。昨年初めにサンパウロ市のブラジル日本移民史料館で展示されていたもの。戦前戦後を通して、コロニアで数少ないインテリ左派言論人として活躍し、多くの論考を残した。日伯協会の前には広島県庁ギャラリーで展示された。今回の後は横浜の「海外移住資料館」で開催される。日本に行く予定がある人は、ぜひ立ち寄ってみたら。
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 昨年本紙で紹介したブラジル日本人移民について研究を行なった神戸の小学6年生小島華さん。先日彼女から中学校に合格したとの葉書が届いた。コラム子と同郷だけに、地球の反対側で仕事を通して繋がったというのが感慨深い。移民に興味を持った数少ない?小学生。これからも関心を失わず、勉学に励んでほしいもの。