コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2012年2月10日付け

 先日ブラジル東京農大会の定期総会で、国際バイオビジネス学科の実習生が徐々に減少していると聞いた。
 沖眞一会長は、「農産物にかかるビジネスを学んでいる学生だから、土や汗まみれになったりする農作業の実習が合わないのかも」と漏らす。
 ただし他学科からの実習生は増えているため、まだ議論すべき課題とは見なされていないようで、総会の議題にも上がらなかった。
 しかし、設立当初から会員が個人で学生を受け入れるなど、交流に情熱をかけて来た会であるだけに、実習に実を結んでいない部分があるのだとすれば残念に思う。
 更なる若者の参加が期待される海外校友大会も8月に控えている。これを機に議論の機会を設け、実習生の実態に合った研修が検討されることを期待したい。(阿)