国際形態科学シンポ=内山教授、牛木医学博士来伯=最先端の研究結果交流

ニッケイ新聞 2012年2月18日付け

 「第22回国際形態科学シンポジウム」が12日から5日間サンパウロ市で開かれ、順天堂大学院医学研究科から内山安男教授、新潟大学から牛木辰男医学博士と妻宏子さん、甲賀大輔助教が来伯、サンパウロ大学バイオメジカ研究所の渡部一誠教授とともに来社した。
 同シンポジウムは1971年にメキシコで始まり、世界各国で2〜3年ごとに開催されている。ブラジルは約30年前のリオ開催以来2回目。
 形態学とは体の器官や組織など、形態上の特徴を光学器械や染色技法により細胞・遺伝子レベルまで解明するもの。各国の研究者らが最先端の研究結果を交流した。
 約10年間国際形態科学会の会長を務める内山教授は「急速に技術が進歩し分子まで見えるようになった。技術はまだ進化している」と話す。
 牛木博士は文部省の資金援助を受け、日立と共同で、映像が3Dのように飛び出して見えるというステレオ操作電子顕微鏡を開発中だという。
 来年の開催地は日本を予定。牛木博士がコーディネーターを担当する。