ピニャ—ル移住地=玉川大学から太鼓指導に=稲垣、下田さんが28日まで

ニッケイ新聞 2012年2月23日付け

 日本の玉川大学(東京都)農学部有志による太鼓団体「農場太鼓」で指導するパーカッション奏者の稲垣太郎さん、同大学2年生で同団体に所属する下田健太さんが14日、コロニア・ピニャールに和太鼓指導のため来伯した。
 日本語学校の生徒で構成する和太鼓グループ「飛翔太鼓」が活動を行っており、今年当地移住50周年を迎えることから「ぜひ和太鼓の指導者を日本から」との希望の声があった。
 これを受け、90年代に日本語教育のJICAシニアボランティアとして来伯していた藤谷よし芳たか孝(よしたか)氏が大学側と交渉、実現に至った。
 生徒らは、平日は放課後の午後3時から6時まで指導を受け、土日やカーニバル休暇も会館に集まり、休みなく毎日3、4時間みっちり指導を受けている。
 両氏は「叩き方とか腕の使い方とかが上手で驚いた。リズムとか強弱のつけ方の練習などができる指導者がいればもっとうまくなる。でもみんな呑み込みが早くて、教えるのが楽しい」と手応えを感じていた。二人は28日まで滞在する。