オザスコ市制50周年=姉妹都市三重県津市 前葉泰幸市長が来伯=県人会、文協との交流も

ニッケイ新聞 2012年2月28日付け

 オザスコ市制50周年にあわせ、姉妹都市である三重県津市から前葉泰幸市長、高松和也市民部長、盆野明弘日秘書課長が来伯、各方面で交流を行なった。24日にあった式典出席のほか、三重県人会訪問、オザスコ日伯文化体育協会(ACENBO)主催の歓迎会にも出席した。前葉市長は「両市民が互いのことを知る機会を増やしたい」と更なる交流の充実にやる気を見せた。

 オザスコ市は、サンパウロ市の一区に過ぎなかったが独立運動の末、1962年に市として登録。州内5位となる人口66万人を抱える。
 津・オザスコ両市は76年に姉妹都市提携を締結。5年ごとに津市長が来伯している。昨年8月には、オザスコ市のエミジオ・ソウザ市長が訪日、津市で催された35周年式典に参加した。
 同市イベントセンターであった式典は、歴代市長をはじめ、政治家や独立運動の貢献者ら約400人で華やかに行われた。姉妹都市であるイタリアのオザスコ市、アルメニアのギムリ市両市長も出席、ACENBOの荒木進会長も壇上に座った。
 エミジオ市長は、津市を一番提携が長い都市として挙げ、昨年の訪日での歓迎に感謝の言葉を述べた。
 前葉市長は、昨年11月にオザスコの女子プロフットサルチームを招聘した国際交流大会を行ったことに触れ「今までの代表者交流に加え、青少年派遣や文化・スポーツを通して交流を推進したい」と宣言し、大きな拍手を受けた。
 エミジオ市長から功労者に対し表彰プレートが渡され、前葉市長、荒木会長が受け取った。
 前葉市長は本紙の取材に「歴代市長が社会基盤を一つ一つ整備してきたことで発展しており、これからも成長しようとする勢いを感じた」と印象を述べた。