パナソニック=新社長に村上廣高氏=〃環境〃切り口に展開

ニッケイ新聞 2012年2月28日付け

 パナソニック・ド・ブラジルの新社長に就任した村上廣高氏(55、兵庫)が24日、篠原一宇副社長と来社し、着任のあいさつを行なった。
 イギリス、カナダ、タイにも駐在。「これから伸びていく国」とブラジルに期待を寄せる。
 今後の方針については、他社との価格競合で共倒れとなるケースを挙げ「環境を切り口にブラジル社会に貢献し、企業の価値を上げていきたい。ライフスタイルも考慮しながら省エネ商品を導入する」と意気込む。
 ミナス州エストレマ市に建設された新工場は、年内には稼動を開始。日本企業による現地生産では初となる冷蔵庫と洗濯機を製造する。
 「初年度は従業員を2百人、生産台数は1〜2万から始め、徐々に生産数を増やしていく」。
 また、松下電工および三洋電機を傘下に置いたことで、省エネ・総エネ・蓄エネと幅広い製品が揃うという。