東西南北

ニッケイ新聞 2012年2月29日付け

 連邦直轄区で25日、青年7人が路上生活者の寝ていたソファーに放火する事件が起きた。体表面積の63%火傷の26歳男性は死亡、20%に火傷の42歳男性も重態で入院中。目撃証言によると、青年達がソファーに火をつけようとしたのは2度。最初は失敗したが1時間後に現場に戻り、放火後は一斉に逃げたという。連邦直轄区では1997年4月にも、青年5人がバス停で寝ていた44歳の先住民に放火、先住民は体表面積の95%を火傷して死亡という事件が起きている。
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 社会民主党(PSD)副党首のギリェルメ・アフィフ・ドミンゴスサンパウロ州副知事が27日、サンパウロ市市長選での戦略は、セーラ元知事の出馬支援が第1案で、TV無料放送の時間が増えたら独自候補を出すが第2案、労働者党(PT)との協力は第3案だったと発言。他の市での協力案もあるのに、そこまで言って大丈夫?
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 サンパウロ市の高級スポーツ・クラブ、クラブ・アトレチコ・パウリスターノの会員である46歳の男性医師が、恋人である40歳の男性医師を扶養家族として入会させようとして断られたのは同性愛者に対する差別として訴えていた裁判で勝訴。その結果、原告の恋人は扶養家族として正式に入会が認められ、その恋人の前の結婚での娘の入会も可能になった。ブラジルの同性愛者に対して大きな一歩となりそう。