東日本大震災=コロニアから復興の祈り=『日伯友好連帯月間』で=文化事業、法要、ミサも

ニッケイ新聞 2012年2月29日付け

 東日本大震災の発生から1年を迎える3月、在聖総領事館、国際交流基金サンパウロ日本文化センターは『東日本大震災一周年、日伯友好連帯月間』として、様々な文化事業を実施する。また、日系5団体の共催による『慰霊ミサ』(10日、サンゴンサーロ教会)、『一周忌追悼法要』(11日、文協大講堂)が行なわれる。詳細な日程をお伝えする。全て入場無料。

 在聖総領事館広報文化班によれば、同事業は復興への着実な日本の取り組み、東北地方の魅力を紹介することが目的。
 「日系社会を含めたブラジルからの暖かい支援と連帯の意に対し、日本政府からの感謝を伝えることができれば」としている。

【震災復興写真展】
「日本の再生—ありがとう、ブラジル!」、2〜18日午前10時〜午後5時(月曜休)、バンデイランテス宮(Av. Morumbi, 4500)。10日〜、アウト・ド・イピランガ、セー両駅構内。

【東北郷土料理のデモンストレーション】
 「日本食お手前講座」12日午後2時〜、SENACアクリマソン(Rua Pires da Mota, 838)。仙台在住のそば職人を招き、蕎麦打ちの実演や講義のほか、シェフの被災体験や復興状況についての講演もある。事前申し込みが必要(info@fjsp.org.brまで)。

【和太鼓コンサート】
 18日午前11時〜、サンパウロ市のガゼッタ劇場(Av. Paulista, 900)でサンパウロの和太鼓グループ、ブラジル打楽器グループ「Meninos do Morumbi」が演奏。13日から劇場前でチケットが配布される。

【映画上映】
 17、24両日、文協小講堂(Rua Sao Joaquim, 381)で、震災をテーマとした日本映画、東北が舞台となった日本映画の上映会。プログラムは次の通り。
 17日午後2時「東北夏祭り〜鎮魂と絆と〜」、3時「ロック〜わんこの島〜」、24日午後2時「ガレキの中からの再出航 漁業の町で復興へと舵を切る若者たち・岩手県大船渡」、3時「カルテット!」

【アート講演】
 日系グラフィティ・アーティスト、チチ・フリーク氏の講演会「復興のためにアートで何ができるか」、震災復興関連DVDの上映会。20日午後4時からサンパウロ美術館小ホール(MASP、Av. Paulista, 1578)。21日正午からUSP日本文化館(Av. Prof Lineu Prestes, 159)。20日参加者はinfo@fjsp.org.br、21日参加者はestudos@fjsp.org.brまで事前申込みが必要。

【東日本大震災犠牲者一周忌慰霊ミサならびに復興祈願】
 日伯司牧協会の協力。10日午前9時、サンゴンサーロ教会(Praca Dr. Joao Mendes, 108, Centro)

【追悼法要】
 11日午後2時、日文協大講堂。地震が発生した午後2時46分、犠牲者に対して1分間の黙祷が捧げられる。
 『日伯友好連帯月間』に関する問い合わせは在聖総領事館広報文化班(11・3254・0100)、追悼法要とミサに関しては文協(11・3208・1755/ハセ、レジーナ)まで。