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東日本大震災=響け! 和太鼓日本まで=3州337人の打ち手が参加

ニッケイ新聞 2012年3月27日付け

 東日本大震災から1年を迎えたことで、犠牲者追悼の意を込めて11日、聖南西文化体育連盟(山村敏明会長)がヴァルゼン・グランデ文化体育協会会館で和太鼓ショーを開催し、10市町村の和太鼓チームから176人の少年少女が参加した。
 ブラジル太鼓協会(島田オルランド会長)が犠牲者追悼を目的に、各支部に呼びかけた『フラッシュ・モブ』に呼応したもの。フラッシュ・モブとは、インターネットを通じて呼びかけられた不特定多数の人々が、公共の場に突如集まり申し合わせた行為を行なうこと。
 同協会によればサンパウロ、パラナ、リオデジャネイロの3州12地区で、計337人の打ち手と約4千人の一般市民が集まりイベントを行なった。
 開会式にはロベルト・ロッシャ同市長夫妻、島田会長、谷口勉同文協会長、大石隆志・同連盟和太鼓部長など来賓の他、約200人の一般市民が参集した。
 1分間の黙祷が捧げられた後、DVDで世界中を戦慄させた大震災の情景が映し出され、子供達の頬には涙が光った。
 午後はJICAで和太鼓指導を行なう蓑輪敏泰さん作曲の「槌音」、「絆日伯」の2曲が力強く演奏され、体育館を揺るがした。観客も太鼓の打ち手と共に「がんばれ!日本!」と掛け声、会場は一体となった。
 ロベルト市長は「素晴らしい演奏を有難う。あなた方のエネルギーは必ず日本へ届いたと思います」と述べた。(金子国栄さん通信)

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