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高知県人会=温泉地で和やかに交流=アグア・デ・サンペドロに1泊旅行

ニッケイ新聞 2012年4月18日付け

 ブラジル高知県人会(片山アルナルド会長)は14、15の両日、サンパウロ州ピラシカーバにほど近い温泉保養地アグア・デ・サンペドロで1泊旅行を行なった。
 会員、非会員を問わず約40人が参加、硫黄の香り漂う温泉や、養蜂場訪問などを楽しみながら、交流を深めた。
 かつては故田村豊秋元会長のボツカツのシッチオに梅拾いの日帰りピクニックを行なっていたが、会員らによれば泊まりの旅行は「ほぼ初めて」という。2期3年目の片山会長が懇親を目的に企画した。
 午前8時に出発したバスは3時間ほどでホテルに到着。昼食後、トラトールで客車を牽引する「トレンジーニョ」で温泉場へ向かったが、午後の営業は午後3時から。それまでの時間、参加者らは買い物や散策を楽しんだ。
 1940年代に保養地として発展、ホテルやペンソン、土産物屋やレストランが立ち並ぶ観光地だ。個室温泉(12レ〜)は薬草、泥風呂も楽しめ、サウナもある。片山会長によれば、経営困難に陥ったさい、再建のため韓国企業の資本が入ったことから、韓国人も多く訪れるという。
 湯上り後の肌はスベスベに。「これは効きそうねえ」と婦人らは笑顔を見せていた。
 ホテルで一休み、屋上にあるプールで日向ぼっこと、それぞれの午後を過ごし、揃っての夕食となった。会長持参のサーモンやマグロの刺身も食卓を彩った。
 アミーゴ・セクレット(プレゼント交換)では、自己紹介やプレゼントを渡す人の印象を、それぞれがユーモアを交じえて語り、笑いの絶えない和やかな雰囲気で行なわれた。
 「いや〜参った」。翌朝、新井均さん(77、長野)が頭を掻きながら朝食の場に現れた。聞くと妻の知里さん(74、同)が外からドアを閉め、うっかり鍵を持ったままベランダで歓談を楽しんでいたため、1時間ほど〃監禁状態〃に。
 「よほど窓から出ようかと思ったよ。涼しいうちに朝の散歩もしたかったのに…」と周りの人の笑いを誘っていた。
 その後養蜂場を訪問。道中、なだらかに続く丘陵が遠くまで見える風景も参加者を喜ばせた。
 「来て良かった」—。両親が高知出身の前田南海男さん(81、二世)は笑顔を見せる。妻美代子さん(福岡、76)は「亡くなったソグロたちの同郷の人と会ってみたかった。懐かしい高知弁は聞けなかったけど面白かった」と満足気。
 高橋一水前会長の妻で料理部長の高橋マリアさん(70、二世)は「敬老会、新年会で土佐料理を一緒に作ってくれる婦人にもっと参加して欲しかった。でも、これから増えるんじゃない?」と継続に期待する。
 こうした声を受けるかのように片山会長は「半年に1回できれば。次回はポンペイアの温泉かプライアでもいいね」と話していた。
 昼食後に出発したバスは午後5時にピニェイロス区の会館前に到着。参加者らは連絡先を交換し、別れを惜しみながら散会した。