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ニッケイ新聞 2012年4月24日付け

 虚子忌の会場で、「私たち同船者なの」。浅海喜世子さん(68、愛媛)をコラム子のもとに連れてきてくれた串間いつえさん(66、岡山)は嬉しそうに話した。5年前、たまたま知人から連絡先を得た串間さんが、『虚子忌』に浅海さんを誘い、30年ぶりに再会を果たしたという。「それ以来毎年一緒に参加している。1年に1回、虚子忌で会うのが楽しみ」と語る浅海さんの顔も実に楽しげ。俳句が取り持つ〃同船者会〃だ。
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 ふるさと巡り一行が訪れたパラグァスー・パウリスタのエジネイ・ケイロス市長は親日家だそう。「コロニアを重視している。何かイベントがあれば来ますよ。交流会にも来たかったけど都合がつかなかったらしい」と文協会員。ちなみに同地ではこれまで二世の市長が2人、市議が4人出ている。交流会の最後、市役所に勤務する女性が記者の写真を撮りたいというので、「何に使うんですか?」と聞くと「市の新聞に載せます」とか。嬉しいやら恥ずかしいやら…。
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 通常魚の寿命は短いが「鯉は上手に育てると50年くらい生きる。25年くらいは普通」とブラジル錦鯉愛好会の尾西ロニー会長。ネットで調べてみると、100歳を超えたという情報もわんさか。一番長寿の記録は岐阜県白川村で飼育されていた緋鯉の「花子」で、1751年に生まれ226歳まで生きたとか。鱗の年輪にその年が刻まれていたという話も。さて信憑性のほどは?