文協古本市に約5百人=1万レ強を売り上げ

ニッケイ新聞 2012年5月3日付け

 ブラジル日本文化協会の図書・映画委員会(林まどか委員長)による『古本市』が29日、文協ビル展示室で開かれ、約500人の読書ファンが訪れた。約3千冊が販売され、1万1800レアルを売り上げた。収益は図書館の運営資金に充てられる。
 寄贈約3千点を含む8千以上の本やCD、ビデオが出品され、開場前から長い行列ができた。
 20冊を購入した森山雅和さん(53、沖縄)は「健康関連のものと武道に関する本を買った。これだけ買って33レアルは本当に安い」と満足げな表情。
 書道関連の書籍を探しにきたという山本郁子さん(71、熊本)も「目当ての本は見つけられなかったが、自分の書いた句が載った詩集を買えた。来た甲斐があった」と思わぬ掘り出し物に笑顔を見せた。
 前日の準備を含む運営に携わったボランティアはおよそ40人。多くは口コミで集まった。
 同委員会の林委員長は「他の行事と重なり雨も降ったので心配だったが、多くの来場に安心した。図書館はコロニア全体の好意で成り立っている。購入、寄贈両者に感謝したい」と話した。
 なお、文協は10月28日に開催される次回の古本市に向け、本の寄贈を受け付けている。問い合わせは文協まで(11・3208・1755)まで。