「移民の活躍を伝えたい」=日下野氏が飛鳥Ⅱで講演

ニッケイ新聞 2012年5月4日付け

 在伯30年でブラジル関係の著書もあるジャーナリスト、日下野良武氏が、豪華客船「飛鳥(あすか)Ⅱ」で客演講師として船内で講演する。
 「飛鳥Ⅱ」は郵船クルーズ株式会社が所有する全長241m、総トン数5万142トンの日本籍最大の客船。4月2日〜7月8日の期間で運行される「世界一周クルーズ」で20都市以上を周遊する。サントス(18、19日)、リオデジャネイロ(20、21日)、サルバドール(24日)、ベレン(38日)の各港(ベレンのみ錨泊)にも寄港予定。
 日下野氏は2日にケープタウンから乗船し、ベレン着までの約3週間で「ブラジルの過去、現在、未来」「ブラジルの日系人の活躍」「ブラジルの文化」「ブラジルの経済発展」の4テーマを扱う。
 日下野氏は「乗船客の多くはW杯、五輪があり、経済活動も活発なブラジルに注目している。豪華客船に乗るような社会的に影響力のある人たちに、日系移民の活躍を伝えたいし、知ってもらいたい」と意気込む。
 ほかにも多くの著名人の講演が予定されており、サンパウロ市在住のブラジル音楽評論家、坂尾英矩氏もブラジルの音楽に関して講演する。