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多文化ミュージカル=『アルゼンチンの四季』=ユニークな舞台に拍手喝采=両日で1800人が来場

ニッケイ新聞 2012年5月5日付け

 聖市文化局とサクラ醤油が共催し、28、29の両日夜、文協大講堂でイヴァン・セーラ監督によるミュージカル「アルゼンチンの四季」(Las Cuatro Estaciones Porteñas)が開催された。タンゴ、フラメンコ、和太鼓、パントマイムが舞台で一つになり、両日で約1800人がユニークな多文化の宴に酔いしれた。
 「日本文化を残すため何か自分に出来ることを」との想いから、当真千鶴さん(60、山口)が大講堂の改装資金集めを目的に、知り合いのイヴァン監督らの協力を仰ぎ企画した。
 舞台は1組の男女によるタンゴで開幕、優雅で情熱的なダンスが観客を舞台の世界に引き込み、その余韻を味わう間もなく、丹下節子道場の和太鼓が激しく力強いビートで現実に引き戻す。
 フラメンコは軽快なタップと静と動のコントラストで観客を魅了し、成就しない恋愛を表現したパントマイムが笑いを誘った。また、シェン・リベイロさんによる尺八の独奏もあった。
 各グループが代わる代わる独自の世界を表現し、その度客席からは大きな拍手と歓声が上がった。最後に、最も歓声を浴びたタンゴのダンサーらが全員で登場すると、客は総立ちで割れんばかりの拍手を送った。
 この一風変わったコラボレーションは、タンゴにクラシックやジャズを融合させたアルゼンチンの作曲家アストル・ピアソラにヒントを得たもので、イヴァン監督は「あらゆる文化を融合させてみたかった。太鼓やフラメンコの力強いビートはタンゴに勢いを与えてくれた」と話した。
 参加者のセリーナ・ヘイスさん(60)=聖市=「素晴らしいショーだった。初めて見た和太鼓もとても良くて、本当に来た甲斐があった」と喜び、マリア・クリスチーナ・アルヴィスさん(58)=サントアンドレー市=は「それぞれが独特の雰囲気をかもし出していて、とても感動的だった」と話した。

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