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ニッケイ新聞 2012年5月10日付け

 「カワサキ・ド・ブラジル」の沢里ジョルジ副社長によれば、船舶建造の合弁事業参画にあたっては日本から50人以上の技術者が派遣され、EEP社の技術者を日本で研修させる計画もあるとか。沢里副社長は「サンパウロとは違ってバイーアなので、いろいろ違うこともある。これからが大変」と漏らしつつも、「マラゴジッペは人口1万1500人の小さな都市。これを機に町も発展していくのでは」と見込みを話していた。
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 錦鯉品評会で総合優勝した田邉治喜さんによれば「キレイな鯉ほど弱い」。雌鯉は一度に10万匹程産卵するが、稚魚をまとめて水槽に入れると弱い鯉、つまり良い鯉から死んでしまう。最適の飼育状況は1平方米の水槽に6〜7ミリの稚魚を10匹程度で、残りは捨てるのが美鯉を生む秘訣。「でも生き物だから可哀想で、その覚悟が出来るまでに15年かかった」とか。
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 「入り口の鍵を替える」とコラム子が寝泊りする和歌山県人会から連絡が入った。理由を聞いてみると、7日午後7時頃、木原好規会長が引ったくりの被害に遭い、鍵の入ったカバンを盗られたのだとか。それも何と犯行現場は県人会館の前。幸い怪我はなく「気をつけないとね。あの通りは暗いから君も気をつけて」と木原会長。犯罪と隣りあわせの世界にいることを改めて認識。
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 サウーデ文協会長に今年4月に就任した金盛巴さん。初の女性会長でもある。10年会長を務めてバトンを渡した桂川富夫元会長(現名誉会長)によれば「30年以上、婦人で頑張ってきたことに感謝の気持ちを示したい」との思いで推薦、理事会も満場一致で承認した。婦人部長から会長になるのは珍しい。今まで陰で文協を支えてきたが経験を活かし、これからは〃顔〃として頑張ってほしい。