ピラール・ド・スール=父・母の日発表会に250人=準備、片付けも子供らが

ニッケイ新聞 2012年5月18日付け

 ピラール・ド・スール日本語学校(かみ上しばはら芝原さねお実夫校長)主催の「母の日・父の日発表会」が11日午後、同地文協会館であり、保護者や卒業生など例年を大きく上回る250人以上が訪れた。
 あぶ鐙の野なおき直樹学務理事による祝辞、上芝原校長の挨拶の後、南りかさん(13)が生徒代表として両親への感謝の気持ちを述べた。
 生徒による合奏や合唱、劇、踊りなど9つの発表が行われた。今年の全生徒による合唱と7〜16歳の児童による合奏の発表曲は「One Love」。合奏では鍵盤ハーモニカ、ソプラノリコーダー、木琴や鉄琴、すずやタンバリンなどを76人の生徒が演奏し、保護者からは大きな拍手が上がった。
 各クラスの発表では幼稚園児は遊戯、低学年生は踊り、中学年生は劇「舌切りすずめ」を披露した。1年生は劇「アリとキリギリス」を発表。7、8歳が中心で今年入学したばかりの生徒も多いものの、練習で覚えた日本語のセリフを元気に言う姿が見られた。
 最後の発表の後、子供達からプレゼントとして折り紙と写真で作った壁掛けカードが母親達に手渡され、「母の会」の井伊ゆり子会長が感謝の言葉をのべた後、お祝いのケーキカット、生徒達が用意した夕食に移った。
 この日の発表会は準備から後片付け、会場の掃除まですべて子供達だけで行い、日頃の父母の労をねぎらい、感謝の気持ちを見せていた。