大耳小耳

ニッケイ新聞 2012年5月23日付け

 1955年5月10日サントス着の移民船ボイスベン号の同船者会が、12日に開かれた。57年前の移民船ということで亡くなっている人も多く、集まったのはわずか4人。それでも幹事の坂和三郎さんは「たとえ来る人が少なくなっても続けていくことが大事。来年は今年開催を知らなかった人が来るかもしれない」と話す。今後はパラグアイやボリビアにいる同士と連絡を取る方法も模索していくという。傘寿を目前にして、途切れかけた絆を繋ごうと努力する坂和さん。来年の会が賑わうことを祈るばかり。
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 米須会長も「滅多にない」と驚いた琉球民謡大会でのグランプリ・高齢者の部の同点。過去にある数少ない例ではくじ引きによって勝者を決めたが、今回は高江洲さんの辞退により決着。授賞式の前に帰ってしまったため、直接話を聞くことは出来なかったが、自身の体調などを考慮し「若い者に譲る」ということでの辞退だったとのこと。二人の優勝を背負った諸見里さんには、沖縄での健闘を期待したい。
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 産経ニュースによれば、群馬県大泉町で21日、23歳のブラジル人が同町内の書店から本のセット計57冊(1万1910円相当)を盗んだ疑いで逮捕された。男は販売目的で同町内の別の系列店に持ち込み、店が110番通報した。値段から考えて古本だろうが、そんな近場で発覚しないと思ったのだろうか。あまりの幼稚さに呆れるばかり…。