創立記念祭典『謝縁海渡—夢の共演』=レキオス、琉舞が節目祝う=沖縄からも家元らが来伯

ニッケイ新聞 2012年5月24日付け

 琉球舞踊の玉城流小太郎会大峰初枝琉舞道場、太鼓集団のレキオス芸能同好会が創立されて今年でそれぞれ15周年、10周年を迎えるにあたり、創立記念祭典「謝縁海渡—夢の共演」が6月10日午後3時から、サンパウロ市のアニェンビーコンベンションセンター(Palacio das Convencoes do Anhembi、住所=Av. Olavo Fontoura, 1209, Santana)で開かれる。
 本場沖縄から「創作芸団レキオス」の照屋忠敏主宰、玉城流小太郎会の高宮城文子家元、同喜納の会伊波正江家元、歌手の亀井日出克さん、城間健一さん、団員15人を迎え、総勢約300人が出演する。
 古典音楽、古典舞踊、現代音楽を組み合わせた演出を通し、沖縄独特の歴史や海の神、山の神への信仰、先祖への感謝を表現した沖縄の芸能・文化が盛大に披露される。
 案内のため両団体を主宰する大嶺初枝さん、上原テーリオ実行委員長、呉屋晴美副実行委員長、宮城あきらさんが来社し、来場を呼びかけた。
 大嶺さんはうるま市出身で、12歳で来伯。踊りを習うため沖縄に渡ったが、そこでエイサーをベースに獅子舞や空手の型を取り入れたレキオスに魅せられ、照屋氏から特訓を受けたという。
 それをブラジルに持ち帰り、同好会を設立。日系、非日系を問わず多くの若者が愛好している。
 大嶺さんは「皆さんのおかげで節目を迎えられて感謝している。この祭典をきっかけに初心に帰り、頑張りたい」と話している。
 公演チケットは粉ミルク一缶と引き換えで、1人2枚まで。5月26日、6月2日両日、正午〜午後5時まで、沖縄県人会本部、ビラカロン、イピランガ、カーザ・ベルデ、サント・アンドレー各支部の5カ所で交換を受け付ける。チケット完売次第終了するため、早めの来場を呼びかけている。
 粉ミルクは福祉団体に寄付される。問い合わせは上原さん(11・7728・6876/ポ語)、宮城さん(同・4479・3864/日本語)まで。