『岩手復興写真展〜絆』=岩手県人会で31日まで

ニッケイ新聞 2012年5月29日付け

 岩手日報社、岩手県に住む県人会賛助会員による写真を展示する『岩手復興写真展〜絆』が現在、岩手県人会(千田曠暁会長、住所=Rua Tomas Gonzaga, 95, Liberdade)で開かれている。31日まで。
 津波に襲われた宮古市田老地区などの写真に来場者は真剣な表情で見入り、サンパウロ市在住の80代女性は「最初からテレビで見て知っています。本当に大変ですね」とつぶやいていた。
 「瓦礫の処理、復興予算の遅れ、居住地高台移転、被災地での仕事の減少、犠牲者や避難で人口の減少など課題は山積している」とのメッセージが貼られ、震災から1年以上が経った今、「被災地の再興はこれから」という事実を、今一度来場者に認識させる展示会だ。義捐金の募金箱も設置されている。