東西南北

ニッケイ新聞 2012年7月3日付け

 1日夜、エスピリトサント州の55歳のバス運転手が、運転していたバスを襲われた挙げ句、降車した際に近隣住民たちから殴る、蹴るの暴行を受けた。その理由は、この運転手のバスが犬を轢いてしまったから。「私は殺してなんかいない」と主張しているが、目撃者によると、このバスは犬を轢いたまま運転しつづけたという。おそらく気が付かなかったからだろうが、動物の恨みは怖いということか。
     ◎
 先週末からリオ西部のチジュッカの海岸でペンギンが発見され、観光客の注目を浴びている。1日の朝には8匹のペンギンが目撃されたという。南極のイメージの強いペンギンが温暖なリオの海岸で目撃されるのは意外だが、消防隊の話ではこの時期のリオでは決して珍しいことではないという。ペンギンにケガは無く、衛生動物園に保護されたあと解放されると言うが、一体どこからどうやって来たのだろう。
     ◎
 2日、サンパウロ州セントロのラモス・デ・アゼヴェド広場に飾ってある、19世紀のブラジルの作曲家カルロス・ゴメスの銅像の指が切り取られるという事件が起きた。5月にはイビラプエラ公園前にあるバンデイラス記念碑のバンデイラの指に色が塗られる事件もあった。有名な建築物の指を狙った犯行継続は不思議だが、背景には「銅像の指を持つ人には幸運が訪れる」という迷信があるという。