クリチーバ移民祭り=例年上回る10万人来場

ニッケイ新聞 2012年7月17日付け

 クリチーバ文協(石井ジョルジ会長)は6月30日、7月1日、同市内のオスカー・ニーマイヤー美術館で「第22回移民祭り」を開催し、晴天に恵まれて例年を上回る10万人が来場した。初日午後の開会式には石井会長、山口登在クリチーバ総領事、山脇ジョルジ市議らが出席した。
 石井会長は「開催を手伝ってくれた200人以上のボランティアに感謝したい」とあいさつ。山口総領事は「多くの人が集まるこのようなイベントは、クリチバーノに日本文化を伝える良いチャンス」と話した。
 会場の売店ではカレーや焼きそば、たこ焼きなどが販売されたほか、文協の踊り会がたけのこパステルを販売し、好評を博した。
 文協日本語講座は今年も一番人通りの多い舞台前にブースを構え、教師らが生徒の呼び込みに協力した。初日の土曜日には、午前の授業を終えて駆けつけた。初級コースで教える非日系教師の末光デボラさん(48)は、「日本語への興味を引くために、何が重要かを模索したい」。パラナ連邦大学の日本語学科に入学し、「20年間日本語を勉強したが、まだまだ自分自身の勉強も必要」と張り切っていた。
 石井会長は「2日分の食品も初日に完売し、慌てて夜に準備し直したほど。予想以上の盛況だった」と喜んだ。(長村裕佳子クリチーバ通信員)