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今年も大盛況! 郷土食広場=初出店の県人会も大奮闘

ニッケイ新聞 2012年7月17日付け

 今年、史上最多となる46の県人会が郷土食を販売。これに社会福祉団体など7つを加えた53団体が会場内「郷土食広場」に出店した。
 毎年の長い行列に他団体から苦情がでるという和歌山県人会の「関西風お好み焼き」は、初日にガスの配管が整わないというアクシデントがあったにも関わらず、例年を上回る4900食を売り上げた。3日間でのべ100人以上が手伝いに参加した調理場は終日人で一杯。木原好規会長は「とにかく協力してくれた会員のおかげ。私自身も凄く楽しめた良い祭りだった」と満足げ。
 宮城県人会は、自慢の郷土食「牛タン」「はらこ飯」が看板メニュー。出店初日となった土曜日は共に午後2時過ぎに完売となった。
 ブース内でリーダーを務めた錦織ジュリオさん(66、二世)は「予想より早く売れてしまった」とほくほく顔。中沢宏一会長も「(牛タンの値段)5レアルは安すぎたかな。来年はもっと採算を考えないと」と冗談混じりに語った。
 食ブース初参加で奮闘したのは、豚、牛の2つから選べる「中華饅頭」3千個を完売した神奈川文化援護協会。2010年の公金横領問題の影響を受け、会員が著しく減少した。「何とか会の活気を取り戻したい」との役員らの思いで参加。人手の少なさを会員の人脈を使ってカバーし、モジ文協の青年部などを中心に約15人集めた。
 永田淳会長は「若者が参加してくれると活気が出る。こういった活動を足がかりに会のイメージアップをはかっていきたい」との思いを語った。
 天ぷらうどんがメインメニューの長崎県人会は、今年から「焼きビーフン」を追加。「非日系人は汁気の少ない炒め物を好むと思って」と川添博会長。予想は的中、非日系人に人気を博した。
 山口県人会で人気の「バリバリそば」は帰伯した県費留学生らが試行錯誤を重ね、同県の郷土食「バリそば」を再現したもの。特注の揚げ麺に豚肉の薄切りやキャベツなど野菜をたっぷり、薄めの餡をからめた。ほど良い塩加減と絶妙な味付けで、素材の味が生きた日本人好みの一品。売れ行きも上々だったとか。
 沖縄県人会は、昨年7月に聖市が開催したパステル・コンテストで2連覇を飾った、与那覇マリア邦子さんの「Pastel da Maria」も販売、好評を博した。
 郷土食を紹介しながらも、如何に収益を上げるかが各県人会の腕の見せ所。食広場の賑わいに対し県連の園田会長は「今年は各県人会が凄く気合が入れたように見えた。その気合と天気の良さがお客を呼んだのだと思う」と喜びを語った。

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