ラーメン文化の普及を目指し=MNプロポリス社会長 松田典仁=第3回=美味しいラーメンとは

ニッケイ新聞 2012年7月21日付け

 1杯のラーメンにかけるMN-Try Lamen Produtos Alimentos Ltda.(以後、MNトライ・ラーメン)の企業ロマンは、熱意と情熱、感謝の気持ちで美味しいラーメンをお客様に届ける事である。
 そのラーメンとは麺には独特の香りと食感(麺のこし)を持ち、スープは味と香りがお客様の好みに合い、健康的であることである。また他の言葉で表すならば、美味しさとは、見た目にも美しく、ヘルシーで客を感動させ、満足度とリピート率を上げることであろう。
 ラーメンの重要点「味」「香り」「食感」及び「サービス」がお客様の心をとらえ、店の雰囲気は常に明るく「誰かに食べさせてやりたい」「気楽に入れる店の空気」「何度でも食べたくなる味」—。そんな思いやりのある食べ物に仕上げる事である。
 美味しいラーメンを製造、生産する条件は「アイデア」×「コミュニケーション」×「人間性と哲学」が組合って実現される。これは掛け算で、どれかがゼロでは成果を出す事には結びつかない。
 物事は成長しているか衰退しているかどちらかである、毎週1%でも自分を成長させることが出来れば1年後には別人の自分ができる。
 アイデア、コミュニケーション、人間性(哲学)の3原則を活用して進化を続けることが出来るなら、永久に美味しいラーメンをお客様に届けることが出来ると言っても過言ではないであろう。これがラーメン企業(店舗)の業績につながる事と確信している。

日本のラーメン業界

 1990年代後半のラーメンブームを経て、ラーメン業界は今、成熟期を迎えようとしている。
 外食産業全体の市場規模は、約24兆5000億円(2006年)から年々減少し今は約22兆5000億円と言われている。このような厳しい環境で唯一「ラーメン業界」は売り上げを伸ばしている。

 2006年4037
 2007年4080
 2008年4120
 2009年4160
 2010年4250
   (単位:億円)

 右記表から、ラーメン店は不況に強いことが証明され、日本の国民食と呼ばれ、日本全国に約4万店舗のラーメン店が存在し、どこの街にも必ずと言っていい程ラーメン店を探し出すことが出来る。
 反面、外食産業でラーメン店ほど厳しい環境はなく、毎年3千店舗以上が開店、閉店すると言われている。主なキーワードは…。

*安全、安心な食材
*健康的なメニュー
*女性でも入りやすい店

 一世帯当たりの平均年間ラーメン消費量は約8杯と非常に多い。その理由は、価格の設定が庶民的であり、また個人経営の店舗が多いことがもう一つの特徴であろう。
 ラーメン業界のチェーン店の占める比率は約25%、個人経営の店舗は約75%と言われ、全国的に有名なラーメン店のオーナーは殆どが個人経営の店舗から出発した。たとえ個人経営のラーメン店でも大きな成功、将来に夢見る事が出来る。
 発展、進歩するラーメン店の基本は「美味しさ」「心あふれるサービス精神」「新メニューの開発」が、あの店のラーメンをまた食べたい、と思わせる戦略である。(つづく)

写真=21日にオープンした『MNラーメン』(Rua Coronel Souza Franco, 813, Centro, Mogi das Cruzes, 11-4726-2680/2786)、開店時間は午前11時〜午後3時。月曜日定休