15万レ改修で再開館=バストス移民史料館

ニッケイ新聞 2012年7月25日付け

 バストス移民史料館が改修工事を終え、装いも新たに今年2月8日から再開館している。改修費用の15万レアルは市が負担し、1年余りかかった。前館長の茂上(もがみ)瑠美さん(二世)は「イナウグラソンにはアウキミン州知事も来られましたよ」と言う。
 もともとは1930年頃に建設されたブラ拓の病院だった由緒ある建物(73年まで営業)を改築し、75年に史料館になった。戦前のバストスの雰囲気を残す唯一の建物と言われる。
 入ってすぐ右には、いきなり脇山甚作陸軍退役大佐の軍服が展示され、左側には当時の地元紙記事などの史料がケースに入れられている。奥には初めての卵洗浄機などの農業機械類、劇団「伯光團」の楽器や鬘などの衣装、バストス短歌会などの同人誌等さまざまな展示品が置かれている。
 月曜定休で、火曜から平日の午前は9時から11時、午後は1時から5時まで。土日は時間短縮して公開、入場無料。