日本語センター=汎米研修で20人が研鑽=「とても勉強になる」

ニッケイ新聞 2012年7月27日付け

 ブラジル日本語センター主催、JICA(国際協力機構)後援による「第27回汎米日本語教師合同研修会」が、16日〜28日まで同センターで実施されている。
 今回は国内各地から12人、亜国、ドミニカ共和国、パラグアイ、ペルー、メキシコから8人、計20人が参加し、スキルアップを目指して日々研鑽を積んでいる。
 16日午後、同センターで開講式が行われ、板垣勝秀理事長は「日本語を通じて世の中、人のためになる人材を育成したい」と目的を説明し、「教師は素晴らしい職業。実りある2週間にしてほしい」と挨拶した。
 中山雄亮在サンパウロ総領事館副領事、国際交流基金サンパウロ文化センターの深野昭所長らもあいさつした。
 同センターや各日本語教育機関所属、個人など12人の講師陣が講義を担当する。鶴田広子講師は「何かを達成するために力をあわせる〃協働〃がテーマ。成功するかどうかは皆さんにかかっている。頑張りましょう」とエールを送った。
 ドミニカ共和国から参加した松永眞規子さん(53、二世)は、教師歴8年、日系人47人が通う、サントドミンゴの日本語学校で教鞭をとる。子供が大学に入ったため、時間ができたことから研修会に参加した。
 「とても勉強になる。もっと早く来れば良かったと思ってます」と笑顔で話し、研修の充実ぶりをうかがわせた。