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ニッケイ新聞 2012年7月27日付け

 日伯教育機構の宮尾進理事長代行によれば、ドイツは「海外での文化投資は必ず国益となる」と官民共同で文化普及に取り組む。ゲーテ・インスティチュートに伯独商工会議所は多額の寄付、領事館や学校と共に協議会を開く。「日本語より英語」と答える会員が多いという伯日商工会議所の協力は、まだまだ先か。
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 日語センターの汎米教師研修に参加している松永眞規子さんによれば、ドミニカ共和国には日本語学校が8校ある。学習発表会、盆踊り大会、運動会などが行われているが、「学習レベルは(他の国に比べて)低い」。子供に日本語を学ばせたいという親が入れる場合が多いものの「日本に行きたいという目標ができると頑張る」と、やはり動機付けは難しいよう。ちなみに同国ではブラジル同様アニメやコスプレが大人気。「日ド文化センター」という非日系人が学ぶ機関もあるとか。
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 今月あった『日本祭り』で、各県人会から不用品を集めて開かれた「のみの市」では、出品された商品400以上のほとんどが売れる大盛況だった。中には400レアルで販売されたものも。提案者の園田昭憲県連会長は「無からお金を作るとはまさにこのこと」とほくほく顔。販売された商品の9割を出品した鹿児島県人会は、会員の年会費4人分の収益があったとか。「ぬいぐるみや箸置きも売れた」とのことなので、機会を逃した県人会は次回積極的に出品してみては。