イビラプエラで灯ろう流し=文協で原爆写真展も開催中

ニッケイ新聞 2012年7月28日付け

 広島県人会の発案で昨年、イビラプエラ公園日本館で行なわれた『灯篭流し』。今年は日本ブラジル文化福祉協会と日伯社会文化統合機関(OSCIP)が共催団体となり8月5日、同公園噴水前で『第2回灯篭流し』を実施する。来場者数予想は6千人。州のカレンダーにも登録された。
 文協貴賓室で開催中の『原爆写真・ドキュメンタリー展』の開会式も兼ね、26日に同会場で記者会見が行われた。
 山下譲二文協副会長、大西博巳・広島県人会会長や川添博・長崎県人会会長らが出席した。
 サンパウロ州立プロフェッソーラ・エステル・ガルシア校の生徒らが牛乳パックを材料に灯ろうを制作中。来年に向けて他の公立校にも参加を呼びかけている。1千基以上の灯篭は、当日中に回収されリサイクルされる。
 式典は東本願寺が執り行い、寺の鐘にあわせて周辺の教会も鳴鐘する。続いて広島に原爆が投下された時間に合わせ、午後8時15分に黙祷が行なわれる。
 山下副会長は「日本人にとって世界平和の出発点は原爆体験。日系人がそれをもっと把握し、ブラジル社会に伝えることが大事。イベントが世界平和を考えるきっかけになれば」と成功を願った。詳細は次の通り。
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◎『原爆写真・ドキュメンタリー展』=文協貴賓室(Rua Sao Joaquim, 381)で8月4日まで開催。午前9時〜午後5時まで。灯ろう作りも行なう。
◎『第2回灯篭流し』は8月5日午後7時から、イビラプエラ公園噴水前(Av. Pedro Alvares Cabral s/n, Portao 10)で開催。和太鼓、シェン・リベイロさんの尺八演奏もある。