コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2012年8月2日付け

 先日、健康体操を巡る2団体の対立を報道した。コラム子の書き方一つで誤った印象を与えかねないため、慎重に問題の中心部分だけを書いた。
 両者ともに言い分があるのは記事の通りだが、一方は「相手はAと言った」といい、もう一方は「言ってない」と否定するなど、解釈以前の部分で両者の発言は随分食い違った。忘れているだけなのか勘違いなのか、それともどちらかが嘘を言ったのか、判断は難しい。
 そのため問題の一部だけを垣間見て、相手が悪いと決め付けたり混乱したりした会員もいたことだろう。法的な是非はいずれINPI(国立工業所有権院)が決めてくれるが、今後どちらの団体に所属するかは各自が決めることだ。
 こうした人たちにとって、記事が判断の材料の一つになったとしたら幸いだ。両者共に納得できる解決法が見付かることを願う。(阿)