東西南北

ニッケイ新聞 2012年8月7日付け

 女子棒高跳びで「メダル確実」と期待されていたファビアナ・ムレルの4日のまさかの予選落ちに対してブラジル民の失望は大きなものだったが、ノーマークだった女子ボクシング60キロ級でアドリアーナ・アラウージョがブラジル時間6日午前の準々決勝に勝ち、銅メダル以上獲得を確実なものにしたのは思わぬ朗報。アドリアーナは8日に準決勝を戦い、勝てば9日に決勝となる。
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 ルーラ前大統領は6日、サンパウロ市のシリオ・リバネス病院で喉頭ガン治療後の検査を行い、「異常なし」との診断を得た。担当のロベルト・カイリ・フィーリョ医師によると「選挙キャンペーンを行っても問題なし」とのことで、サンパウロ市市長選で出遅れたハダジ候補にとっては嬉しいニュースか。なお、メンサロン事件の裁判のニュースに関して元大統領は「見ない。それは弁護士の仕事だ」と改めて強調した。
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 遺伝性の病気のため、23歳で更年期障害を迎えて生殖機能を失ってしまった、サンパウロ州アララクアラ在住のマリアナ・ジェレプ・デ・モライスさん(29)が7月27日、双子の姉妹エリーザさんの卵巣を移植する手術をベロ・オリゾンテで受けた。国内では初のケースとなる手術は成功し、妊娠することも可能になったという。エリーザさんはそれ以前からマリアナさんの代理出産を行うつもりでいたという。