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イビラプエラで灯篭流し=1945基に平和の祈り込め

ニッケイ新聞 2012年8月9日付け

 広島への原爆投下から67年—。広島で平和記念式典が執り行われた6日午前に合わせ5日夜、サンパウロ市イビラプエラ公園内の池のほとりで『第2回灯篭流し〜平和の光〜』が開催された。約300人が訪れ、灯篭を見送りながら恒久平和を願った。
 広島県人会の発案で昨年、同公園日本館で第1回が開催された。今年は、ブラジル日本文化福祉協会(木多喜八郎会長)と日伯社会文化統合機関(OSCIP、西尾ロベルト会長)が共催、式典に先立ち文協貴賓室で原爆写真展も実施するなど、規模を拡大して開催された。
 式典では、大西博巳・広島県人会会長が「平和的利用であっても核は使うべきではないと、後世に伝えていきたい」とし、川添博・長崎県人会会長も「長崎県が最後の被爆地であってほしい」と願いを語った。
 続いて、平和運動「マルコ・ダ・パス」の創始者・ガエターノ・ブランカチ・ルイージさんから、平和推進に寄与したとして、被爆者平和協会の森田隆会長、被爆者医療に携わるサンタクルス病院の石川ヘナト理事長に、鐘をかたどったトロフィーが贈られた。
 中平マリコさんによる反戦歌「一本の鉛筆」、天竜和太鼓のショーに続き、東本願寺の菊池顕正導師らにより法要が執り行われた。参列者がそれぞれ読経に合わせて合唱、献花した後、サイレンが鳴り響き、平和の鐘が鳴らされた。広島への原爆投下時間にあわせ午後8時15分、全員で黙祷を捧げた。
 シェン・リベイロさんの尺八演奏をバックに、1945基の灯篭が池に放たれると、平和をテーマにした曲と共に幻想的な映像が水のスクリーンを飾り、参列者は静かに光景を眺め入った。
 今回初めて灯篭流しを見たという長田ローザさん(75、二世)は「子どもの未来に大事なイベントだと思った」と話し、長谷川ヒロコ・マリナさん(66、二世)は「7年前、広島平和記念資料館で見たことを思い出した」と語っていた。

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