大耳小耳

ニッケイ新聞 2012年8月15日付け

 今週末、サンパウロ市アグア・ブランカ公園で「第1回土佐祭り」が、高知県人会青年部により行なわれる。他県人会でも小さなイベントを青年部が実施することはあるが、こうした公共の場所を使った大規模なものは聞いたことがない。県人会の幹部からは心配する声もチラホラ。しかしお手のものの郷土食などで全面的に支援する。成功すれば大きな自信になるだろう。この世代交代の動き、ぜひ応援したいところ。
     ◎
 琉球王朝時代、歌舞伎の影響も受けて誕生した組踊。最近は女性による組踊も行なわれるようになっているが、伝統的に女形も演じ手は皆男性だったとか。今回沖縄から遥々来伯した阿嘉修、嘉数道彦さんは着物姿で案内に来社。一挙一動が洗練されていて、しなやかで上品だ。コラム子は女ながらも「女らしさで負けるかも…」自らのガサツな動きを反省。
     ◎
 セッテ・バーラスの森林農法プロジェクトに対し、地元の期待は大きい。同市の宮下ニウセ市長は一行を昼食に招き、歓迎の意を表していた。同市を含むリベイラ川地域では温暖な気候からバナナの栽培がさかんだが、近年は土地を選ばず栽培条件が良いププーニャに取って代わりつつあるとか。農業に関心が高く、自身の政策の中でも重視しているという宮下市長は「今は農業も量より質の時代。多種の農産物を栽培することで、市場が拡大する。日本の技術を取り入れることで、さらに発展するはず」と期待していた。