ビラ・モラエス文協=焼きそば祭りで1千食=創立50周年の資金作り

ニッケイ新聞 2012年8月16日付け

 ビラ・モラエス文化体育協会(橋本敏会長)は、9月23日に予定している創立50周年式典の資金作りのための焼きそば祭りを11日にサンパウロ市の同会館で開催し、500人以上が押しかけ、持ち帰りを含めて当日だけで1千皿以上が販売されたという。
 顧問の手嶋正俊さん(80、福岡)は、「50年前に7人の発起人から始まり、今は115人の会員、それに加えて婦人部も100人以上いる。その他、音楽部、体操部、剣道部、空手部などいろいろ」との盛況振りを伝える。
 橋本会長(88、山口)も「うちの焼きそばは20年以上も前から美味しいって有名。なんといっても婦人部が月曜日から今日のための仕込みをしている。饅頭は1200個も作ったが、予約と午前中の販売だけで売り切れた」という。
 会計理事の清水稔さん(69、二世)も「婦人部のみなさんの活躍があるから焼きそば祭りができる」と強調する。焼きそば祭りは運動会(5月)、敬老演芸会(9月)、ピクニック(11月)、忘年会(年末)などの費用捻出のため通常、年4回ほど実施されており、今回は式典のために開催された。
 理事の杉浦正将さん(せいしょう、75、青森)は、「創立50周年式典と同時に敬老演芸会も行われる予定で、75歳以上の110人以上に記念品が渡され、食事が振舞われます」と説明する。橋本会長は「今年は節目の年、式典は盛大にやりますよ」と意気込んだ。
 来場者の一人、5年間連続で来ている小笠原文子さん(72、二世)は、「タレが甘すぎる焼きそばが多いが、ここのはちょうどいい味」、サンタカタリナ州フロリアノポリス在住の娘・結城ノエミアさん(49、三世)も「とても美味しかった」と満足の表情を浮かべた。
 サウデ区在住の能丸順弘さん(のうまる・よしひろ、74、大分)も平らげた皿を前に、「あちこちで焼きそばを食べるけど、ここのは格別。値段も手頃」と語った。