クリチーバ総領事館=壮寿会招き、懇親会開く=50人が笑顔で集い

ニッケイ新聞 2012年8月18日付け

 在クリチーバ総領事館は7月25日正午、総領事公邸でクリチーバ文協の壮寿会を招待した高齢者懇談会を開催し、85歳以上の高齢者30人を含めた、関係者ら約50人が集まった。
 出席者を出迎えた山口登総領事は「パラナ州のどこを訪れても日系社会に温かく受け入れてもらえ、日系人の強い絆を感じた。敬意を示したい」とあいさつ。「今日は和気あいあいと交流を深めましょう」と伝え、和やかな昼食会が開始した。
 壮寿会には65歳以上の人が集まり、現在は180人がメンバー。同会の西井良雄会長(94、大阪)は「2カ月に一回昼食会やくじ引き大会、ビンゴなどをしては、元気に楽しんでいます」と同会を紹介。
 「まだたったの99歳!」と若さ溢れるのは、鈴木重之助さん(宮城)。各地でフェイジョン作りなどに挑戦してきたという。「薬を飲んだ事も、医者にかかった事もない。目標は125歳まで長生きすること」と元気に語った。
 一方、この日の女性の最年長は同じく99歳の丹羽一子さん(かずこ、山形)。長生きの秘訣を聞けば「特別な事は何もしていない」とか。毎日の楽しみを聞くと「多くの孫やひ孫と遊ぶ事」。そのほころんだ笑顔が、長生きの理由を物語っているようだ。(長村裕佳子通信員)