東西南北

ニッケイ新聞 2012年8月21日付け

 カンピーナス在住の看護師マルコス・アントニオ・メンドンサさん(36)は、ブラジル初の4カ月の育児休暇を認められた父親となった。アントニオさんは未婚だが、自身の子供を身ごもった女性が母親になることを望まなかったため、アントニオさんが子供を引きとり、裁判で育児休暇の権利を勝ち取った。「23歳から父親になるのに憧れていた」というアントニオさんは息子ニコラスくんの育児に奮闘中だ。
     ◎
 19日、大サンパウロ市圏イタクアケセトゥバでパイロットを含む3人が乗ったヘリコプターが墜落した。このヘリコプターは結婚式のアトラクションとして使われたもので、乗客の2人は新郎とその母だった。幸い2人に命の別状はなく母親は救急病院で、新郎も別の病院で手当てを受けた。事故のため結婚式は延期されたが、2人の経過が良かったため、結婚披露のためのパーティは予定通りに行われたとか。
     ◎
 ラ米の映画を対象に南大河州で行われているグラマド映画祭は今年で第40回を迎え、ダウン症の若者3人(男性2人と女性1人)の旅を描いた社会派青春映画「コレーガ」がグランプリを受賞した。3人は壇上に迎えられ、ヒロインをつとめたリタ・ポッキさんがスピーチで「人の目には私たちがダウン症に見えても、神様の目には普通に見えるんです」と語ると大喝采を受けた。