東西南北

ニッケイ新聞 2012年8月22日付け

 サンパウロ州高等裁判所が、麻薬密売で捕まった未成年者が初犯である場合、少年院に収監する必要がないとの判断基準を発表した。同基準によれば「麻薬密売に関与した未成年は、暴行や脅迫を伴った場合や再犯時、以前犯した犯罪に伴う矯正命令に従わない場合にのみ、少年院に収監する」という。サンパウロ州の少年院収監者の42・7%は麻薬絡みで同基準の適用で収監者が3割減るという。密売者による未成年者悪用増加が気がかりだ。
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 リオの建設現場で鉄筋が頭蓋骨を貫通しながらも障害すら残らなかった〃奇跡の人〃については18日付本頁でも報じたが、パラナ州クリチーバでも20日、大工の男性が13階、36メートルの高さから落ちたのに軽傷で済むという奇跡が起きた。エレベーターに乗ったところ足の踏み場が崩れ、21階から8階まで落ちた男性は、あごを負傷したのみで21日に退院。「神のおかげ」と語っているという。
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 悪性リンパ腫を克服し、3月に舞台復帰を果したレイナルド・ジアネッチーニが、9月からはじまるTVグローボの7時のノヴェーラでも復帰を果す。レイナルドは21日付フォーリャ紙の取材に、1月に脚本をもらったときは「この体でどうやってやれというんだ」と思ったというが、結果的にはこれが刺激となり、病気の克服につながったと語っている。