秋田テレビが取材で来伯=高岡専太郎をテーマに

ニッケイ新聞 2012年8月23日付け

 ブラジルにおける日本人初の医師、高岡専太郎(1885〜1963年)の生涯を追う番組取材のため、「秋田テレビ」の森義弘報道制作局長(58、秋田)と守屋美帆同局制作部副部長(41、同)が20日に来伯した。
 秋田県内で2カ月おきに放映され、県出身の偉人を紹介するシリーズ『秋田人物伝』で紹介する。過去には「赤城の子守唄」などを代表曲に持つ東海林太郎、戦前の日本を代表する舞踏家・石井漠、「蟹工船」で有名な作家・小林多喜二などが取り上げられている。始めてブラジルに渡った人物を取り上げる。
 共に初来伯で、同番組としても初めての海外取材となる森局長、守屋制作副部長は「高岡の功績は野口英世と比べても遜色無いもの。特に若者に向けて秋田県内での知名度を上げられれば」と意気込む。
 31日までの滞伯で、高岡が母体を作ったサンタクルス病院、平野植民地、ブタンタン研究所、サンパウロ州モジ市にある高岡中学校などを訪れるほか、存命である高岡の娘へのインタビュー取材も行う。なお、番組の放映は9月中を予定している。