大耳小耳

ニッケイ新聞 2012年9月1日付け

 スキンカリオールの工場増設式に出席するため、初めてバイーア州アラゴイニャスを訪問。日本人が珍しい小さな町で、広場の除幕式で取材をしていると、子どもたちに「日本語でサインして」とねだられた。更に歩きながらサインをするコラム子をカメラマンがパシャパシャ。自分も珍しい経験が出来てお互い大満足。
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 ブラジル別院南米本願寺による『讃仰の集い』に出席した安原晃宗務総長は元NHK俳壇選者。東本願寺であった『俳句会』では、安原さんのユーモアある語り口調に会場は大爆笑。大谷大学の延塚知道教授も集いで法話を行ったが、法話と言うから神妙に進むのかと思いきや冗談の連発。大いに会場は盛り上がり、僧侶に優れた話者が多いことを実感。次の機会があればもう一度聞いてみたいもの。
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 東本願寺で俳句会を企画した東博行・マナウス嘱託開教使。父親が僧侶だったことから葬儀の導師を依頼され始め、正式に学んで今の職務に就いたとか。「アマゾンが嫌で嫌で仕方がなかったけど、こんな会を開いて安原先生までお迎えできたのは父のお陰。最大のプレゼントだ」と満面の笑み。今の出会いが将来どう花開くかは分からない—やはり何事も縁なり。