長崎市訪問団サントスへ=姉妹都市提携40周年で

ニッケイ新聞 2012年9月12日付け

 【既報関連】長崎市の田上富久市長、鶴田誠二市議会副議長、市議4人ら同市からの慶祝団は、2日に行われた長崎県人会の「創立50周年記念式典」に先立ち先月28日から3日間、今年で姉妹都市提携40周年を迎えるサントス市を訪問した。
 28日、一行は同市役所でジョアン・パウロ・タヴァーレス・パパ市長、中井貞夫市議、マヌエル・コンスタンチーノ市議会議長らに迎えられた。
 長崎市からは、同市内での路面電車路線を営業する「長崎電気軌道株式会社」の路面電車一車両をサントス市に提供することが決まっており、到着は2年後を見込む。
 田上市長から鍵とハンドルを受け取ったパパ市長は両市の姉妹都市関係や同地日本人会の重要性を強調し、「長崎とサントスは共通点が多く、特別な親しみがある」とのべ、今後も関係を強化したい考えを示した。
 中井市議は親善団の訪問は意義深いものだったとし、「コーヒーやサッカーの文化だけでなく、サントスには投資の機会もあることを知ってもらえたと思う」とのべ、経済面での交流の可能性にも期待した。
 また、29日にはサントスFCのジュニアユースチームと長崎市の中学生選抜チームが親善試合も行い、30日には人気のネイマール選手らとの交流会も設けられた。(本日付5Pに関連特集)