モンチアズール日本祭り=日本人学生らが企画

ニッケイ新聞 2012年9月19日付け

 サンパウロ市南西部にある3つのファベーラで活動するモンチアズール・コミュニティ協会(Associacao Comunitaria Monte Azul)の文化センターで10月6日午前10時から、「モンチアズール日本祭り」が行われる。
 日本の団体CRI(Children’s Resource International)などを通じ、半年〜1年ほどの期間で来伯、モンチアズールで働く職員の家等に下宿しボランティアとして奮闘する日本人学生らが主催する。
 企画に携わる岩本季和さん(21、和歌山)、村田美帆さん(22、北海道)、スタッフの高尾育穂さん(22、東京)が案内のため来社した。
 新しく日本人が到着するたびに、「今年の日本祭りはいつ?」と住民から問われるほど、地域に定着している同祭り。1988年から行われており、5〜600人を集める恒例イベント。今回で22回目を迎える。
 祭りでは太鼓、空手、なぎなた等の演舞、YOSAKOIソーラン、テコンドー、日本の歌などが披露されるほか、食事はヤキソバ、餃子、テンプラを販売。流し素麺、折り紙、凧造り、習字などのワークショップも。
 また、東日本大震災の被災地の写真展示やドキュメンタリーも用意される。岩本さんは宮城県石巻市でボランティアをした経験があり、住民から毎日のように被災地の様子を尋ねられるという。「日本食や日本文化だけではなく、ニュースでしか分からない被災地の様子を、私たちから伝えたい」と思いを語る。
 モンチアズールで働くボランティアは常時約20人おり、世界中から集まっている。1979年に設立された同協会は教育、医療、文化等の様々な分野で活動しており、現在いる日本人は岩本さん、村田さんの2人。
 なお資金や物資、食材等の寄付、プログラムへの出演参加、広報支援、当日のボランティア等も募集している。問い合わせは企画代表の岩本さん(11・95953・3053)。会場住所=Av. Tomas de Souza, 552, Jd. Monte Azul。