東西南北

ニッケイ新聞 2012年9月27日付け

 昨日の本欄でも触れたように急激に冷え込んだ26日のサンパウロ州だが、サンタカタリーナ州の山間部、高度1800メートルの地点にあるウルビシ市のモロ・ダ・イグレジャでは午前4時に氷点下5・6度を記録し、雪まで降ったという。今回の寒冷前線の厳しさを伝える嬉しくない知らせだが、これが早く過ぎて春らしい気候の到来を待ちたいところ。
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 ジウマ大統領は、国連会議参加のために訪れたニューヨークからインドネシアに向けて2通の手紙を送った。これはインドネシアのユドヨノ大統領に送られたもので、2004年に同国へのコカイン密輸で死刑判決を受けた2人のブラジル人の恩赦を求めたもの。うち1人は今年6月にも死刑執行が噂され、そのことは6月23日付本紙でも報じていた。これまで同国で西洋人が死刑執行になったことはないが、減刑は認められるか。
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 サンパウロ州のプロテジェネス・ケイロス下院議員が米国映画「TED」の上映禁止を求め話題となっている。熊のぬいぐるみが大麻を吸い、性行為や暴力を振るうシーンが描かれている同作を長男と映画館で見た下議は怒りに満ちた抗議をツィッターで発信した。だが、16歳以上観賞可の作品を11歳の子供に見せた同氏に対する批判的な反応が逆に目立った。ちなみに7月に公開された米国では騒動になっていない。