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SANJOワイン、新たに4商品=リンゴ、マスカット酒も

ニッケイ新聞 2012年10月9日付け

 国内最高水準のリンゴの生産・販売で知られ、近年は本格派ワインの生産も行っているサンタカタリーナ州のサンジョアキン農協(SANJO)がこのたび新商品を開発した。同組合の清水信良理事長、ワインとジュースの製造・販売責任者のオラーボ・ガヴィオリさん、同組合サンパウロ事務所の平延渉さんが本紙を訪れた。
 組合の新たな試みとして作られているワインは、各種のコンクールで入賞を果たすなどその質の高さが証明されており、今後は販売展開が課題だ。「時間はかかるが毎年新しいものを出せれば。特にリンゴの商品に力を入れていきたい」と意気込む。
 まずは地元産リンゴを使った商品が2点。「アップル・ジャック」は、木の樽で2年間寝かせたリンゴの蒸留酒。リンゴのピンガのようなもので、アルコール度数は43%と強め。「そのまま飲んでもいいし、カイピリーニャも作れます」とオラーボさん。
 「バルドー」はリンゴのエスプマンチ(発砲ワイン)。一回のみの発酵で、アルコール度数は4・5%と軽め。小さめのボトル入りで、気軽に飲める若者向けのお酒だ。5〜6度に冷やして飲むと美味で、平延さんは、「リンゴのエスプマンチを作っているのはうちだけ」と胸を張る。
 同組合が作るワイン3銘柄の一つ、「Nubio」には新たに「Vivaro」が登場。原料のブドウはカベルネ・ソーヴィニョンで、砂糖を加えて甘めに仕上げており、食事のデザートと一緒に楽しめる。アルコール度数は17%。
 「Nobrese Moscatel」は、SANJO初のマスカットのエスプマンチ。アルコール度数は7・5%と軽めで、爽やかな風味が特徴だ。
 商品購入に関しては平延さん(電話=11・3834・1827、11・7526・0396)、または組合のHP(www.sanjo.com.br)まで。

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