『秋の受勲者』発表=松岡、清水氏ら4人

ニッケイ新聞 2012年11月7日付け

 日本政府は3日、『平成24年度秋の叙勲』の受章者を発表した。ブラジルでは、在リオ総領事館と在ベレン総領事館それぞれの管内から邦人2、ブラジル人2の計4人が選ばれた。
【邦人受章者】
 松岡利治さん(75、埼玉)が旭日単光章を受章。リオ州ノーバフリブルゴ市在住。同市日伯文化体育協会の創立、発展に貢献した。また、同地への日本語学校の開設や、JICA研修後に行った地域への「一村一品運動」による農業者の生活向上や農業後継者の育成にも尽力。同州日伯文化体育連盟副理事長を15年間務めたほか、移住100年史の編纂に力を注いだ。本紙のインタビューに対し、松岡さんは「立派な章を頂いたからには、今後もさらに日系社会の発展に力を尽くしていきたい」と語った。
 清水柾壱さん(80、三重県)は旭日双光章を受章。パラー州ベレン市在住。汎アマゾニア日伯協会会長及びパラー日系商工会議所副会頭として、在留邦人への福祉の向上に貢献した。清水さんは「どうして自分が?と驚かされた。恐縮する気持ちもあるが、非常にありがたく光栄です」と話した。
【ブラジル人受章者】
 マリア・セレスチ・ロドリゲス・ペレイラさん(70)、アントニオ・ジュラシー・アイレス・ペレイラさん(65)がそれぞれ瑞宝双光章、瑞宝単光章を受賞。共に同州ベレン市在住で、長年に渡って在ベレン総領事館に勤務し、日本国在外公館に寄与した。