大耳小耳

ニッケイ新聞 2012年11月9日付け

 「百周年にふさわしい会館ができた。昔のようにすぐに活発にはならないかもしれないけど、皆さんとこれからどんなことをしようか相談しています」 —。会館建設の大仕事を終えたセッテ・バーラス文協の遠藤寅重会長は嬉しそうな様子。17日の落成式には関係者230家族を招待しているようで、盛大なパーティーになりそうだ。当日は工事の様子を収めた写真を公開し、会館が完成していくまでの過程も披露される。遠藤会長の思いがたくさん詰まった会館敷地内には、年中美しく咲くアマゾン地方の花を植えた芝も作られている。
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 ACAL主催の祝賀会には新人議員の2人が出席したが、そのうちの一人、羽藤ジョージサンパウロ州議員の息子であるジェオルジ氏の壇上での態度には驚かされた。終始止まらない貧乏ゆすりに加え、度々携帯電話をポケットから出しては背中を丸めて操作する。挙句の果てに他の議員のスピーチ中に電話を始める始末。挨拶に立った際にもやはり片手には携帯電話が…。式典後の食事会が始まると、どの議員より先に会場を後にした。議員の大先輩であるお父さん、この躾でいいんですか?
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 今月1、2日にあったレジストロ灯籠流しでは、青年達の交流も深まったそうだ。金子国栄さんによれば1日から4日まで、各地の講習会で知り合ったレジストロ、サンパウロ、クリチーバ、ブラガンサ・パウリスタの青年ら25人が同地で一堂に会し、1、2日は灯籠流しに参加、3、4日は、青年会の将来など自分を取り巻くさまざまな問題について話し合ったとか。お盆の風物詩である灯籠流しは、若い世代にとって日系社会の将来を考える良い機会にもなったようだ。