大健闘した相撲ブラジル代表=世界選手権でメダル四つ=会長「期待以上」と賞賛

ニッケイ新聞 2012年11月14日付け

 先月27、28日に『世界相撲選手権大会』が香港で開催され、ブラジルから12選手が出場、女子・軽量級の渡辺ルシアナ(27、四世)、男子・中量級の青山リカルド(35、二世)、女子ジュニア中量級のドロテイア・ダ・コスタ(18)、男子ジュニア・無差別級のルイ・デ・サ・ジュニア(同)の各選手がそれぞれ銅メダルを獲得した。ブラジル相撲連盟の籠原功会長も「期待以上の成績だった」と話し、選手らの活躍を讃えた。

 選手団は7月にあった全伯大会で優秀な成績を残した強化選手で構成され、ボン・ヘチーロの同相撲連盟本部やサンパウロ州カッポン・ボニート市にある常設土俵などで特別稽古・合宿を行い、調子を上げ、結束力を高めてきた。
 青山、ルイ選手は初めて、渡辺、ドロテイア選手は前回大会に続く二つ目のメダル獲得。青年男子重量級に出場し、選手団の団長を務めた樋口高大選手(29、二世)は今大会の成功を、「チームとしてきちんと準備が出来た状態で大会に臨むことが出来た。入賞を逃した選手も選手も良い相撲が取れていたと思う。連帯感を持って皆が一体になれたことが好成績の要因」と振り返った。
 11日には祝賀会が本部道場で開かれ、約150人が出席し選手らの活躍を讃えた。籠原会長は「一つメダルを持ち帰ってくれば上出来というくらい世界大会は難しい。各国の競技レベルがどんどん上がっている中、これだけのメダルを勝ち取ってきてくれたのは本当に誇らしい。期待以上でした」と満足げに話した。
 世界大会は成年男女、ジュニア男女の4カテゴリーで、軽量、中量、重量、無差別の4階級に分かれて行われ、28カ国から計180人が出場した。成年男子大会が18回目、成年女子大会が9回目、ジュニア男子が11回目、ジュニア女子が3回目の開催となった。