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ニッケイ新聞 2012年11月20日付け

 「原稿を読むだけでは面白くないので…」と、鳥取県人会の60周年式典で自分の言葉で挨拶した野坂康夫・米子市長。外務省出身でかつてカナダのバンクーバーで3年間総領事を務めたという。同地には日系人が約3万人おり、当地と同じく先没者の慰霊に参拝していたといい、「地域に根ざし、その地をよくしようとする姿には涙した」とか。福嶌総領事の12年先輩にあたるという野坂市長、「(福嶌総領事に)ブラジルと日本の関係強化に力を入れるよう重々伝えておきますので」といい、場を沸かせていた。
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 日系4団体による夕食会の目玉の一つである車の抽選。ゼネラルモーター社製のその車は、なんと9年連続で匿名の篤志家から寄付されているものだという。「こどものその」の頃末副理事長の話によれば「この車を抽選の景品にさせてもらえることで、毎年一台の値段の何倍もの収益を上げることが出来ている」のだとか。このような匿名の篤志家のような存在があればこそ、福祉団体は運営していけるのだと納得。