コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2012年11月24日付け

 来月のクラブW杯への出場に盛り上がるコリンチャンス。実は同チームには過去に日本のプロリーグでプレーした選手が3人も所属し、主力として活躍している。
 中でもダニーロ選手は主将として中核を担う。日本で間近に目にした身近な選手たちが、ブラジルの一流チームで活躍している事実は実に興味深い。
 峠を越えたベテラン選手ばかりがプレーし、「年金リーグ」と揶揄された開幕当初を思えば隔世の感。今や、無名の若手が日本で成長し、セレソンにまで上り詰めた例すらあるのだ。かつてのサッカー辺境の地での〃デカセギ〃は、成功への一つの道筋となったと言えるのではないか。
 南米王者として、日本に錦を飾る3選手。「コリンチャンス」の名前になじみがなくとも、彼らを知るサッカーファンは多いだろう。大活躍での優勝を期待するばかり。(酒)