生長の家=大聖師誕生記念に6百人=創始者偲び、祈り捧げる

ニッケイ新聞 2012年11月29日付け

 ブラジル生長の家伝導本部が創始者・谷口雅春氏の誕生を記念し、25日にジャバクアラ区の同本部貴賓室で「大聖師ご生誕記念式典」を開催した。今年で119年目。中央教化組織代表者や本部講師らおよび、信者ら約600人が出席した。
 谷口大聖師の生涯を紹介するビデオ上映に続き、聖歌を斉唱。挨拶に立った村上真理枝理事長は「谷口先生はもういらっしゃらないが、400冊以上の著書によってお心に接することが出来る」と敬慕の念を示し、人類は罪人ではないという無罪宣言で、多くの人が罪悪意識から解放され救われたなど、創始者の功績を説明した。
 宮浦順次副教化次長が祝詞奏上を行うと、出席者は合唱して聞き入った。信者による体験報告では、保育士のマリア・パロラ・デル・ボニさんは教育現場における瞑想や教え実践を、板橋恵美子アリセさんは教えを人生の道しるべとし、強盗による夫の殺害という悲劇を乗り越え、再婚し幸福をつかんだ体験を紹介、話の折々に会場から拍手が沸き起こった。
 大貫武雄本部講師補も記念講演を行い、「精神態度を通して現実が作られる。この世は心の反映」などと教えを説いた。また村上理事長から、光明講座(大講演会)の熱心な出席者に努力賞、月に百冊以上雑誌を配布した人には菩薩賞が贈られた。
 最後に誕生歌にあわせてケーキカットをし、大きな拍手のうち式典の幕が閉じた。参加者には、生長の家DVDなど記念品が贈られた。
 イタリア系のイソリナ・サンパイオ・マンクーゾさん(77)と夫のアルデミオさん(78)さんらは「いつも集まりに出席すると、問題が解決され幸せな気持ちになる」と話していた。